有限会社マスト桜町調剤薬局【北見市】

「薬局っぽくない、薬局だね」そう言われる薬局を、きっとつくってみせる。

新しい薬局像は、既存の常識ではなく、新しい発想でしか生まれません。あなたはどんな薬局をつくりますか?

幼少期より薬剤師を目指していた男が、薬剤師にならなかった?!

まずは有限会社マスト 桜町調剤薬局の社長である阿部 忍について話しておこうと思う。

阿部は、宮城県仙台市で生まれる。
会社員だった父親が一念発起し、独立。一家全員で、気仙沼に移り住むことになった。
その父親は、9歳の時にこの世を去った。

「父が亡くなり、母が会社を引き継ぎました。女手一つで、兄と僕を育ててくれた
わけですが、それはもう大変だったと思います。」

小学校の卒業文集に「医者になる」と書いた。
一般的に、子どもが「医者になりたい」と言えば、周囲は喜ぶのかもしれない。
しかし、阿部の周りは違った。母一人で家族を養う。経済状況も芳しくはない。
そんな状況で医者になることは難しいだろう、と中学生になった阿部は感じていた。
「薬剤師になる。」と、中学校の卒業文集には書いていた。

「ある意味、周囲に対するジャブですよね。薬剤師ならどうだろうか?というね。」

高校を卒業して、東北にある薬科大学へ進学、そして卒業。国家資格も取得。
しかし、阿部は薬剤師にはならなかった。

「最初は、製薬会社のMRとして社会人デビューです。大学へ行くために、お金を借りていました。
それを返さなければならない。薬局に勤めて薬剤師になると時間がかかると思ったんです。
だから、製薬会社へ。だからと言って、どこでもよかったわけではありません。
自分なりに企業を調べ、一番行きたいと思った会社を受けました。」

「MR時代はもう、楽しくて仕方なかった。最先端の臨床を間近で見れて、専門家に質問ができる。大学時代以上に勉強になりましたよね。」

最初の勤務地が、札幌。そして、転機となる北見への異動。

のちに、薬剤師 阿部 忍が誕生する地である。

30歳で薬剤師。遅咲きのルーキーが、新しい薬局像に挑戦中!

桜町調剤薬局は、北海道の北東に位置する北見市にある。
北見市は、スポーツがとても盛んな地域。特にカーリングは有名だろう。
また、馴染みが薄いかも知れないが、実は…
ハッカの生産量は世界一!
たまねぎの生産量日本一!!
ホタテの水揚げ量日本一!!!
人口一人あたりの焼き肉店の数が日本一!!!!
と、色々な世界一、日本一がある街でもある。
また道東オホーツク圏では最大の都市でもあり、そのため、中核病院を
はじめとする医療機関は北見に集中している。

阿部はこの地に30歳を過ぎてから独立開業した。

「製薬会社を辞めて、まずは修行です。薬剤師の資格を持っていても、薬剤師は
未経験。ある調剤薬局に入れてもらい修行をしました。」

そして開業。桜町調剤薬局の誕生である。

桜町調剤薬局は、現在一店舗のみ。
しかし、周りにいくつものクリニックが立ち並ぶため一日に多くの患者さまが訪れる薬局なのだ。

「僕自身は店舗を増やす気はありません。と言うと語弊があるかもしれませんが(笑)。
スタッフの中で店舗を出したいと言えば協力はしますし、これまでもその流れを創ってきました。
店舗が増えている時には、僕が一線を退いている感じ。
しかし、僕自身にはやりたいことがまだまだたくさんある。だから、仲間が必要なんです。
薬局だから、薬剤師だから、これは出来ない、あれは出来ない、こーしなければいけない、あーしなければいけない、ではなく、薬局だから、薬剤師だから出来ることがたくさんある。それを考えて実行する。
当然、うちのスタッフ一人ひとりも自分でできることを考えて、うちのビジョンや理念に則って行動してくれればそれで良いと思うんです。」

阿部の軸は一切ブレることはない。
桜町調剤薬局が生まれて2017年の春に13年目を迎える。これまでも色々な取り組みをしてきた。
そして、今後もさまざまな挑戦をしていく。

薬局なのに、落書き除去?!いま、薬局がやれること。薬剤師がやれること。

とある晴れた日。桜町調剤薬局のスタッフは、橋げたの壁をゴシゴシとこすっていた。
何をしているのか?実は、壁に書かれた落書きを除去していたのだ。
これは、「落書き除去プロジェクト」。スタッフの発案で始めたプロジェクトである。

桜町調剤薬局には一つの合言葉がある。「びっくりを創れ!」。

アイデアのある薬局を目指すために、スタッフ全員で会議をし、患者さまや地域の皆さまがあっと驚くアイデアを討論しているのである。

例えば、局内の壁には紙の束がぶら下がっている。よく見ると、塗り絵。
しかも、壁の半分より下、大人の膝辺りにかかっている。
これは、薬局に来たお子さんが退屈しないように、しかも子どもの目線までも考えられた工夫。

敬老の日になれば、メッセージ付きのラッピングをした健康ドリンクを販売する。これもスタッフのアイデア。

また薬局として、「子どもたちの職場体験」を行なっている。
地域の小学生や中学生に、薬剤師の仕事をもっと知ってもらいたい。
10年後の薬剤師を担うかもしれない子どもたちに、未来の薬剤師像をスタッフ全員で語っているのだ。

さらに、北見市のスポーツチームや選手のサポート事業も行なっている。
「スポーツファーマシスト」の認定を受け、現在では、北見市出身選手やカーリングチームのサポートをしている。

東北復興支援として、東北のお酒を扱ったBarの開店もした。

現在取り組んでいることは、「食品」の研究。人として健康に生きるために食事は欠かせない。
例えば、ダイエットのために食事制限をしている人が、体調を崩して薬の相談を薬局にするのでは本末転倒。
それならば、薬局として薬剤師として、食事のことを考えても良いのではないか?栄養士の資格を取ったっていいじゃないか?

薬局とは、医療を通したサービス業。人への想い、医療への情熱を持って。

「お誕生日、おめでとう!」
局内で一斉に上がった声。実習に来ていた薬学生が、この日、誕生日を迎えていた。スタッフ全員がこのことを事前に知っており、彼のためにケーキを用意していた。

薬局の真ん中にあるもの。それは薬剤ではなく、人間である。
健康に毎日を過ごしたいという人々の願いである。だからこそ、これまでの薬剤師の先入観を捨てなければならない。
薬や薬剤師と言う資格は、患者さまの健康への想いを叶えるツールのひとつに過ぎない。

桜町調剤薬局がやるべきことは、「薬以上に、人と向き合う。心を見つめる。」こと。

目の前の患者さまが今、どんな心配を抱いているか。心配を払拭するためにどんな一言を、あなたはかけることができるか。

桜町調剤薬局のスタッフは、「資格ではなく、人格で愛される人に。」を心がけて行動している。

スタッフは平気でカウンターから外に出ていく。足の不自由な患者さまを見た瞬間に、全員が行動を起こす。
手を差し伸べるためだ。それは処方箋にはない、心づかい。薬を渡すだけなら自動販売機でもできる。
患者さまの話に耳を傾ける。心を汲み取る。どれだけ話かけられるか?気軽に相談しやすい存在であるか?
選ばれる薬局の基準はそこに存在している。

10年後の薬局、薬剤師をつくるのは誰かではない。あなただ。私たちなんだ。
資格がなくても生きていける、尊敬される。そんな人間を一緒に目指して行くことが大事になる。

◯◯のような薬局をつくろう

◆◆公園のような薬局をつくろう。◆◆

薬が必要じゃなくても、なんだか行きたくなってしまう。地域の皆さんが集まる。ふれあいや会話が生まれる。町のシンボルになる。そんな薬局、できないかな。

◆◆学校のような薬局をつくろう。◆◆

薬のこと、健康のこと。先生のようにわかりやすく丁寧に教えてくれる。ときどき、薬の勉強会を開いたり、手作りのテキストをふるまったり。ちょっと大変だけど、楽しそうでしょ。

◆◆ホテルのような薬局をつくろう。◆◆

一流のホテルに負けないくらい、ホスピタリティ満点の接客サービスがある。患者様一人ひとりに合わせた、まごころいっぱいの対応がある。薬局でも、きっとできる。

◆◆家族のような薬局をつくろう。◆◆

患者様がどんな薬を服用してきたか。どんな飲み合わせがふさわしいか。誰より親身に考え、ときには「もっとしっかり薬を飲まないとダメですよ」と注意できる。なかなかなかったよね、そういう薬局。

◆◆友人のような薬局をつくろう。◆◆

「これ、わざわざ聞くほどじゃないかも」と思える小さな悩みも、気軽に相談できる。薬のことはもちろん、それ以外のことも話しかけられる親しい存在になれたら、うれしいなぁ。

◆◆ふるさとのような薬局をつくろう。◆◆

町へ帰ると思い出す場所。一軒の建物じゃない、その町の風景になれる場所。学校、公園、河川敷、商店街。そのなかに、薬局も入れるまで、どれくらいかかるのだろう。

募集要項

募集職種
薬剤師
雇用形態
正社員
給与
給与形態 年俸制 
年俸480万~(面談にて決定)
福利厚生
健康保険
厚生年金
雇用保険
定期健康診断
退職金制度有り(勤続3年以上)
研修制度
学会派遣制度
勤務地
北海道北見市
勤務時間
シフト制(週40時間)
休日休暇
日曜日、祭日、平日週1回(完全週休2日制)
有給休暇 初年度10日 最高20日
採用予定人数
若干名

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会社概要

社名
有限会社マスト桜町調剤薬局【北見市】
事業内容
薬局の経営
代表者名
代表取締役 阿部 忍
事業所
〒090-0804
北海道北見市桜町5丁目20-3

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