世の中が求めることは、何だってやっていこう
関わる全ての人に、笑顔になってほしい
創業12年で、調剤薬局100店舗。
そんな成長企業、他に見たことあるだろうか。
業界でも類を見ないスピードで成長してきたakホールディングス。
そんな大注目の企業の代表である岡田氏に、創業の想いを聞いてみた。
もともとMRをやっていたんですが、当時は医薬分業が全然進んでいなくて。
何故進まないか、先生に聞いてみたら、薬局薬剤師の愚痴が出てきたんですよ。
「処方せんを書いても、どの薬局に行くのかわからない、どんな薬剤師が説明するかもわからない。」
「診療の想いにぴたっと当てはめてくれないと信頼できない。自分の想いは伝わらない。」
「例えば30日間飲み続けてもらわないといけない薬を出しても『痛い時に飲めば良いですよ』『この症状が出た時に飲んでくださいね』と勝手に判断されてしまう。」
これを聞いて、「チャンスだ!」と思いましたね。
先生に伝えたんです。
しつこく質問して教わることになります。ただ、診療の方針に沿った薬剤師を育てる薬局をつくります、と。
そうすると「それなら出すよ」と言ってくださる先生が多かったんです。
先生も、患者様も、関わる全ての人が笑顔になる薬局をつくりたい。
その想いで、創業しました。
社員ファーストの源泉「私の師匠は、事務さんなんです。」
薬剤師免許は持っていましたが、MRをやっていたので、独立して薬局を経営するとしても薬剤師歴は0で。
なので「独立するための一番の近道を教えてください」と教えを請いに行ったんです。
そうしたら
「地方が良い。処方せん枚数も多く、事務員は多いが薬剤師は少ないから自分で責任が取れる。」
「処方せんは2万枚を経験すれば一通りの薬に触れることができる。」
とアドバイスをいただいて。
そこで、岩手にある事務さんが5人、薬剤師が2人の薬局に2人目の薬剤師として修業させていただくことになったんです。
150枚くらいの処方せんが来る薬局だったんですが、1人目の薬剤師が数日間1人で回していたみたいで、私が行ったら倒れてしまいまして。
薬剤師経験0の私が唯一の薬剤師として、5人の事務さんと薬局を運営しなければならなくなりました。
その経験が、私が現在社長として大切にしている考え方に繋がっているんですが…。
事務さんたちに、0から様々なことを教えてもらいました。
だから、私の師匠は、事務さんなんです。
事務さんたちの存在は偉大で、薬剤師1人だったとしても事務さんにどう動いてもらうかでその枚数もできてしまうということを学びました。
それができれば、事務さんの評価も薬剤師の評価も上がるし、待ち時間も減るから患者様からの評価も上がるし、先生からの評価も上がり、売上と利益が出て良い薬局になる。
つまり、事務さんを大切にしないと終わり、働く人を第一に思うことが良い薬局づくりにつながるんです。
そこで実感したからこそ、私は「社員ファースト」を最も大切にしているんです。
個性を伸ばせる会社
akホールディングスにはどんな社員が多いか。
聞くとこのような回答が返ってきた。
目標を持って、明るく元気に楽しそうに仕事をしている人が多いです。
まず、akホールディングスには、7つの行動規範というものがあり、その4つ目を「仲間の個性を認め合い、互いを尊重し合います」と定めています。
できないところをののしるのではなく、仲間の個性を認め合う。
だからこそ、一人ひとりが目標に向かって明るく仕事をすることができるんです。
また、入り口である採用段階で「どんな目標でも良いから1つ目標を持っているのか」「仲間の個性を認め合えるか」は特に重視して確認しています。
うちの採用のハードルはけっこう高いです(笑)。
次に、教育制度。
年次や階層、希望者に応じた各種研修制度も整備していますし、特に店長の教育は力を入れています。
経営感覚を養うために「自分が社長だと思ってやってほしい」ということを強く伝えていて、リスクは負わせないですが、数字や患者様に対する責任を持っていただくことで自立して自発的に行動ができる店長が育っています。
独立支援制度も実際に活用されており、毎年1名は店舗を譲渡して独立の支援をしています。
そして、評価制度。
これがすごいところで、一人ひとりの頑張りを細かく見ていけるような制度にしていまして。
現在700名の従業員がいますが、私も全員の状況がわかるようになっており、評価内容もしっかりとフィードバックすることで成長に繋げていただいています。
だからこそ、頑張った人は給与も役職も、確実に上がっていけるようなものになっていまして。
これは、どこにも負けない制度だと、胸を張って言えます(笑)。
貢献を、とことん突き詰める
きれいごとではなく「健康を通して地域に貢献できる会社」を目指しています。
そのために、今来ていただいているお客様、患者様にどこまでいろんなことを貢献・サポートできるか、とことん突き詰めていこうと思っていまして。
その取り組みは薬局だけにとらわれず、医療に関わることには何でも積極的に取り組んでいます。
実際、調剤薬局事業の他に
医療法人
老人ホーム
ファミリーマート
人材紹介
等の事業を展開しているんですが、薬局経営をしている会社がここまでやっていることってなかなかないと思います。
現在は、高気圧酸素カプセルというものを薬局に入れていこうと進めています。
30分入るだけで体に酸素が行き渡るものなんですが、患者様の健康サポートとして使えますし、社員は無料で入れるので福利厚生にもなります。
このよう様々な新しい取り組みを積極的にチャレンジしているんですが、取り組みを考えるにあたり、現場が感じている生の声が本当に重要で。
akホールディングスでは、例え莫大な費用がかかる取り組みであっても、必ず稟議は役員会に上がるようになっています。
この仕組みがあるからこそ、現場の生の声をリアルタイムに知れ、様々な取り組みに生かせているんです。
笑顔創造カンパニー
岡田社長って、どんな人ですか?
akホールディングスの社員に、こんな質問をしてみた。
常ににこにこ笑っている人で(笑)。
私は入社して5年経つんですが、怒っていたり、眉間にしわが寄っているところを見たことがないんです。
七福神の恵比寿さんみたいな人です(笑)。
印象的だったのが、社長がクレームの電話を受けていたんですが。
社長の表情、クレームなのにずっと笑顔なんです。
器の広さを実感しました。それがずっと変わらず接してくれるんです。
岡田社長、社員さんがこんなこと言ってましたよ。
岡田社長に伝えてみた。
怒りが何かを生むなら、怒りますが、何も生まないから怒らないんです。
もちろん良いことばかりでない、謝らないといけないこともあるけど、それすらも楽しさとやりがいになっていて。
この仕事が好きで、薬局が好きなんです。
何より好きで、楽しいんです。