
My Pharmacy My Pharmacist
薬剤師であり、採用責任者であり、専務取締役。菊池 明という人
いまから話すことは、あまり知られたくないな~。
「若かりし学生時代、どんな人だったのですか?」という質問に、
少し照れくさそうに答えるのは、
西東京を中心に、10店舗以上の調剤薬局を運営する株式会社アビックの
専務取締役 菊池さん。人財採用の責任者である。
失礼かもしれないが、この人・・・オモシロイ。
中学時代は、やんちゃ坊主。学校よりも友達を大切に・・・といえば聞こえはいいが、
学校サボって友達と遊んでいたりした時もあるそうだ。
・・・こう書くと「知られたくないって言ったのに!」という声が
聞こえてきそうであるが続けてご紹介しよう。
進学した高校は、大学進学率一桁の「そこら辺の高校」。
しかし、ここからが凄い。
浪人せずに、薬学部へ進学。そして、薬剤師資格を取得。
いまや、アビックの役員であり採用責任者なのだというのだから書かずにはいられない。
バカにしているわけではない。むしろ、尊敬の念を抱いている。
なぜか?
それは、余程の集中力を持ち合わせている。または、切り替えが早い。
もしくは、想像を超えたなにかを持ち合わせているのではないかと感じさせられるからである。
これから逢う学生のみなさん。是非、菊池氏に色々な相談をしてみてもらいたい。
きっと、実体験に基づく貴重な話を得ることが出来るはずである。
独立開業を目指していた私が、それ以上のやりがいを手に入れた話
社会人になって、比較的早くに気づいたのは、資格を取得したからと言って、
快適な人生が手に入るわけじゃないということ。
あの時代は、少なくとも今のような基準の給与を得られた環境ではなかったし、
働く分野や会社によってキャリアプランも収入も大きく変化した。
そんな環境を感じとった私は、いつしか本格的に独立開業を目標にすることとなる。
達成するための努力もした。
独立へ向けた勉強だと思い、転職も重ねた。
快適な人生を手に入れるためには、充実できる仕事を
手に入れなければならないという想いから・・・。
その過程で、株式会社アビックの代表 山北 勝夫と出逢った。
彼が私に話してくれたことに、特別なことはない。
ただ、彼がどのような会社を作りたいのか。私とどのように働きたいのか。
そんな普通のことであった。
でも私にとって、その普通は普通ではなかった。
とても説明し難いのであるが、私の中にある何かがそっと呼応した。
家族を想うように、 みんなの健康を見つめる薬局を作り続ける。
いま、私は独立開業を実現すること以上のやりがいを手に入れている。
誰かのためになにかをしたい そう思っている人が活躍する会社
「菊池さん。御社で活躍しているのは、どんな人ですか?」。
「難しい質問ですね」。そう答えると少し考えてから、ゆっくり話し始めた。
「いま、活躍している人を思い出してみたんです。
すると共通する点が、いくつかあるのですが、その中でも最もしっくりくるのは・・・」
いい人
という言葉でしょうか。
とても抽象的かもしれませんが、「いい人」が活躍している会社だと思います。
なるほど。
「菊池さん。それでは、いい人ってどんな人ですか?」。
「そうですね~。いい人っていうのは、人のために何かをすることを惜しまない人」ですね。
自分が忙しくても、人に時間を割ける。
共に働く人が困っていることに気づいてあげられる。
患者さんが、本当に聞きたいことを引き出してあげられる。
などなど・・・
まとめるなら、患者さんファーストであったり、他人ファーストであったり
するのかもしれません。
誰かのためになにかをしたい。
そんな想いの強い人が活躍している会社だと思います。
時に、人任せだっていいではないか
とはいえ、どれほど優秀な「いい人」としての素地を持ち合わせた人が入社してきても、
社会人として、サービスを提供し対価をいただくレベルに達するためには、
自己成長力に頼るだけでは、なかなか難しいと思う。
だから、研修。
この研修を制度として確立することで、入社してくる人財全ての成長を後押しし、
社員と共に会社の成長を実現していこうと考えている。
例えば、最も特徴的な「指導社員制度」。
入社後からすぐに始まるこの制度は、一年間に渡り先輩社員がマン・ツーマンで
育成を担当するので、新米薬剤師も不安や疑問をいつでも解消できる。
その他にも入社後の1ヶ月は、医療人としての心構えと
接遇マナーを身に付ける「本部研修」が用意されているし、
「各店実務研修」では、約3ヶ月で薬剤師としての知識と実務を学ぶことができる。
また、スタッフレベルをターゲットにした研修のみならず、
管理職になった後も「管理者研修」や「薬局長研修」といった制度が
用意されており、長期的に働く上で大切になってくる、キャリアアップの実現
を支える重要な役割を担っているのだと考えている。
成長を人頼りにすることが、いいとは思わない。
しかし、頼れる制度があり、時に人頼りになったとしても構わないって思う。
たとえ たった一人のためにだけある 薬局だとしても
代表の山北がこの会社を創業したとき。
医薬分業、調剤薬局という言葉を知っている人は極わずか。
病院で会計をしてお金を支払い、その後、薬局でお金を支払う。
患者さんからすれば、
「あんたたち、よくお金とるねー」と思われていた時代です。
創業前の山北は、大手メーカーでサラリーマン勤めをしつつ、
独立開業を視野に入れていたそうです。
「これからは医薬分業の時代。薬は薬のプロフェッショナルに」
そんな考えを持つ先生との出逢いがきっかけで、開業することになるのですが、
妻、3才、0才の子供を連れて和歌山からまったく知らない土地である
東久留米へ移動しての開業は、一筋縄ではいかない大変なものでした。
患者さんが来る来ないも病院の経営に左右されるので、
処方箋に期待しているだけでは、ご飯が食べれず洗剤やトイレットペーパーを
販売して、食いつなぐといった生活。
それこそ、店じまいして勤務薬剤師として働こうと考えたこともあったそうです。
それを思い留まらせたのは、いつも贔屓に通ってくれる「おばあちゃん」。
この人は笑顔で「わたしは、この薬局が好きよ」と言って、
事ある毎に来局してくれました。
その時に、決心したんだそうです。
わたしたちは「おばあちゃんの笑顔のために薬局を続けよう」って。
いまの理念はそこから生まれました。
私たちはこれからも、My Pharmacy My Pharmacist。
家族を想うように、 みんなの健康を見つめる薬局であり続けたいと思います。